冬期講習終了・これから大掃除(予定)
積読本や収納場所未確定の書籍・資料が山積し、大掃除に手のつかないままゴミと一緒に年越ししてしまいました。おまけに昨晩の家捜しで混沌は加速の度合いを増し、はやいとこ何とかしないとまともに生活できなくなりそうです。一応導入すべき本棚は見繕い、資料整理用のファイルやケース類も買ってはおりますが・・・幸い冬期講習も終わったし、当面喫緊の学会報告などもないし、明後日には大掃除としますか。
書くだけ書いて実行しないという我が悪癖への戒めとして、現状の写真を晒し挙げておきます。
漫画と同人誌はこのような状況ですが、一般書籍も危機的状況です。
ついでに、新年早々古本屋で新品同様の『発掘カラー写真 1950・1960年代鉄道原風景 海外編』を見つけて、特別定価で買い損ねていたためつい手が出たりして、事態は悪化の一途を辿っています。
そして。
この写真は、本当に一番恐るべき箇所はあえてフレームから外しているということを告白しておきます。
読む方では、エレイン・S. エイベルソン『淑女が盗みにはしるとき―ヴィクトリア朝期アメリカのデパートと中流階級の万引犯』(国文社)を年が明けてから読了しました。昨年後半以来、電鉄業との関連でデパート業の研究を幾つか読んできて、そのついでに以前買ってあったこの本を読んでみたのですが、なかなかどうして面白い本でした。
しかし、明日は年明け最初の大学院の演習が午前中にあり、年明け早々から遅刻したくはないので、詳しい内容紹介や感想は又の機会とさせていただきます。本書は「ヴィクトリア朝」と言いつつもほぼすべてアメリカの話なので、「メイドさん」に関心がある人にはお勧めしません。しかし19世紀以来の消費社会の展開に興味のある方、階級やジェンダーの問題に関心のある方には相当に面白いと思います。
「恋愛資本主義」云々を議論される方も、こういった書物を紐解いて事態の分析の一助とされては如何でしょう。小生はかねがね主張しておりますが、「恋愛資本主義」は中産階級の発展に伴う近代家族モデルの拡大にその源流があり、近代家族に閉じ込められた女性と資本主義下における消費の関係を考える上で本書は大変示唆に富んでいるからです。