ヘルメス 愛はカネの如く
「恋愛資本主義」といえば本田透の『電波男』、で、そこで批判されている『電車男』のヒロインといえば「エルメス」。何でも主人公の「電車男」にお礼として、おフランスのブランドであるエルメスの茶器をプレゼントしたことからその名が付いたとか。
で、小生はデパートに出店している高級ブランド「Hermes」のロゴを見て、一瞬「ハーミース」と読んでしまったことがありました。イギリス海軍にそういう名前の航空母艦がいたもので。
そこで、戦史研新年会時によろず言葉に詳しい(特にドイツ語に詳しい)先輩の大名死亡氏に伺ってみたところ、スペリングは英語の「ハーミーズ」(濁る方が正しいらしい)も「エルメス」も同じだということでした。そこで続いた話。
「『電車男』が、オタクはオタクでも軍艦オタクだったら、『エルメス』を空母『ハーミーズ』の関連グッズと勘違いして喜んだかも知れんなあ」
オタクといってもいろいろ。
どうでもいい話ですが、小生は英艦のギリシャ神話系艦名のフネでは Minotaur が好きですが(最強の装甲巡洋艦という役に立たなさが素晴らしい)、本によって読み方が違うので困ります。「マイノーター」が一番強そうなのでそう読んでますが。
下らない話なのでおまけ画像。
あと余談ですが、デート中女の子に「エルメス」のお店に「見るだけだから」と連れ込まれて、どうしたものか困って「航空母艦『ハーミーズ』はセイロン沖で日本海軍に撃沈されたんだよ」とか店内で解説をしていた男を小生は知っています。
ちなみに、少なくとも一昔前までの日本語の資料には「ハーミス」と記載されていることが多いように思いますが、気のせいかもしれません。
キャラクターのひとりが生まれたときに
おじいちゃんだかおばあちゃんだかが最初につけた名前が
「ハーミス」だったというエピソードがありました。
一昔前には、それが定訳だったのかもしれません(原音無視みたいですが)。
ちなみにその名前、古臭い上にへんてこということで子供の時分にさんざん馬鹿にされ、今は改名して違う名前というオチでした。
英軍最初の(起工時点では世界初の)航空母艦、といった面も説明するべきだったんでしょうが、やはり撃沈話しか出てこないのが世の常のようです。
あと「ハーミス」は実は覚えがありません。「ハーミース」が一番馴染んでいたりします。
>ほそだ氏
時代によってカタカナ表記も結構変わりますよね。世界史の授業中にいつも「ルーズベルト」と板書して生徒に呆れられます。
>今は改名して違う名前
やっぱ「ヴィラート」ですか? ってこのネタ軍艦マニアにしか分からんな。
http://hush.gooside.com/Text/0A/03U/U2r1Uira_.html#anchor100737
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9
改名後の名前は「ジェシー」で、ハーミスの名前はギリシア系だからなんだとか。
と、ネタにマジレス。
今はローズヴェルト、なんでしたっけ<ルーズベルト
エカテリーナがカサリンとか、イスラム帝国がサラセン帝国とか……
いろいろありますねえ。
情報ありがとうございます。ふむふむ、マンチキンとな(笑)
ローズヴェルトみたいですね、今は。小生は吉川弘文館のマニアックな世界史地図帳を愛用していました(す)が、これはスペインを「イスパニア」と表記したり、ムラービト朝が「アルモラヴィド帝国」だったり、メフメト2世が「ムハメット2世」だったり、色々変で面白かったです。最近はインドの政権が地名を矢鱈変えるので困ります。あと独立したベラルーシは、地名の発音でかつてgだったのをhに変えているようで、東部戦線を心の故郷とするウォーゲーマーを戸惑わせます。