釣られ気分でRock'n'Roll
で、先月色々書いた「恋愛資本主義」方面の話題で話のつながりがあった「素朴な疑問」氏が以下のように述べておられるのでありまして。
タネあかし。
で、これは釣られたのかと思ったらなぜか「素朴な疑問」氏は小生に対し「ごめんなさい」などと述べておられます。氏は小生を釣ったとは考えておられないのでしょうか。まあ、釣るにせよ議論にせよ噛み合っていなかったということは確かな気がします。
小生は「素朴な疑問」氏の言説について「釣り」ということは余り考えませんでしたが、この人は"電波"なのではないかと思っていたことは白状します。で、返事はしばし悩んで(←ここらへんが釣られ気味)適当に書いておいたのですが、意識しての釣りなら電波さんではなかったということで、それはそれで結構なことです。
・・・いやそれはそれで問題か。
とはいえ氏が「本音」を白状してくださったので、小生も本件について「本音」を頼まれもしないのに吐露しておきましょう。
一応留保しておくと、近代家族と資本主義については真面目に考えています。それと電鉄業の関連性というテーマは、鉄道史の研究者は近代家族のことを知らない人が多いので、結構いい鉱脈だと思っています(笑)。ま、今年書く予定の論文の次くらいには手をつけたいな、と。
それはともかくとして、では「恋愛資本主義」についてなぜ書く気になったかといえば、奥歯に物の挟まったようなものの言い方になりますが、この言葉の初出とされる本田透『電波男』について思うところがあるからです。なぜ思うところがあるかといえば、この『電波男』を引き合いに出して、小生が以前読んで大変感銘を受けたある歴史書に関し頓珍漢極まりない、小生にはそうとしか思えなかった、そんな書評を書いたオタク系評論ブログの人物がいたからです。さらに、その書評を肯定的文脈で引用しているブロガー(まあ彼らはもとの本を読んでいないわけですが)も複数発見され、その引用者がそろいも揃って「喪男」だったということがあったからで。
そのことについては身内で一昨年(笑)ある程度話をしたことがあったのですが、今でもそれが尾を引いている感じがします。そして、『電波男』を読んだ人間が、歴史を(小生の目から見て)極めて自分に都合の良いように解釈している様相、しかもそれに誰も気が付かないどころか肯定しているものすら少なくない、そのような状況に絶望感を覚えました。勝手な思い込みといわれればそれまでですが。
で、それが「恋愛資本主義」という言葉を引き合いに出す論者に対し、小生のある種依怙地な態度を惹起せしめたということになるでしょう。或いはオタクや「萌え」に対する否定的な評価を生ぜしめたともいえるでしょう。何でここまで腹が立ったのか、それが自分自身不思議なのですが。それを解明したいからやってきているのかもしれません。
・・・どうも具体性に欠けた話で申し訳ありません。やはりよく考え直して、この件は記事にしようと思います。ただ、だいぶ時間がかかると思います。
本件に関しては、間違いなく最大の被害者である烏蛇氏が、今後ウェブ上の言論活動をどうされるのかが気になります。無論黙って引っ込んではいられないだろうしすべきでもないだろうとは思いますが(こちらのご指摘にはおおむね同意します)、一方で余りご自分のペースを乱されるのも釣った側の術中にはまるようなものですし。もっともあそこまで来ると釣りというより個人攻撃に見えますので(素朴な疑問氏の最後の記事の、烏蛇氏への言及は蛇足でしょう)、かえって釣り師としての評価も得られないでしょうから、これは「釣り」と別個のものとして対処すべきかもしれません。
個人的な話で恐縮ですが、烏蛇氏のサイトを小生が定期的に読むようになったきっかけも、上に書いた頓珍漢な評論に対しどう考えるかという手がかりを求めてのことでした。今後とも氏の活発なご執筆を祈念する次第です。あと言及してくださるそうなので、楽しみに待ってます。
・・・って構ってちゃん的な性格を多分に持ち合わせているところが、釣りにかかる原因なのでしょうね(烏蛇氏の言及を期待しているのは勿論本当です)。
もし小生が、「素朴な疑問」氏が想定していたような形で釣れたのでなかったとすれば、その功績はひとえに先駆けを務めてくれた労働収容所組合(ラーゲリ緒方)氏に帰します。流石パワーヘルスも創価学会も民青も手玉に取った対電波戦プロフェッショナル、放つ言辞はすべてチャフ。
いやはや、余計なことを書きすぎました。いつものことですが。
(セネカ 賢者の不動心について)
ローマもカルタゴ釣ったりしてましたね。今回は本当にありがとうございました。
>spade16氏
針につけた餌orルアーが、魚の種類と合っていなかったというところではないかと。ゴカイで鮪は釣れますまい。
>烏蛇さま
このような話題にもかかわらず、コメントしてくださってありがとうございます。
そうですね、結局のところ論点は大体尽きており、結論もある程度まとまっているように思われますね。差し出がましくはありますが卑見を述べますと、やはり「釣り」に引っ掛からずに、ご自分のペースを守られることが肝要かと存じます。