五月四日いろいろ
「昭和の日」制定はあまり反対もなく決まってしまいましたが、「建国記念の日」の方は決まるまでかなり紆余曲折があり、また今尚反対意見もなくはないようです。左翼で近代大好きな小生としても、あんまり根拠の怪しい日を「建国記念」などとするのは愛国心涵養の上からしたってかえって良くないのではないかと思うので、近代日本成立ということで、何ぞ明治維新に因んだ日にでもすれば良いのではないかと思わないでもありません。
もっとも、自国の歴史を古く見せたいというのはどこの国にも共通の思いなのかもしれませんが、見方を変えて日本が「近代国家」として1868年に成立したとすれば、日本の歴史もドイツなんかよりも古いということになります(帝政廃止・王政廃止を区切りとすれば、仏伊よりも古い)。中国なんか目じゃないですね。ロシアなんか20年も経ってないことになります。もっともこうすると、アメリカが相当「古い国」ということになりますが。あと中南米の多くが19世紀前半の成立ということで、この辺が「歴史の長い国」の上位になりますね・・・
さて、左方面から受けの悪い「建国記念の日」ですが、一方ここで思うに今日を「みどりの日」として日本の祝日とすることに、我が国の右翼筋から何か意見はなかったのでしょうか。中国では、今日は共産党が高く評価するという「五・四運動」の記念日で、絶好の反日日和(なんだそりゃ)の、いわば「赤い日」なので。
中国では、5月1日のメーデーからを「黄金周」として中国版ゴールデンウィークにしているそうですが、その目的が「経済効果」とは資本主義諸国も顔負けです。ついでに、名前からしてこの「黄金周」は日本を参考にしたものと思いますが、「五・四運動」だの対華21か条要求を突きつけた日(5月7日)などを含む日々を、日本の「ゴールデンウィーク」を参考にした休日にしてしまうというのも如何なものなのでしょうか。
・・・ま、理由が何であれ休めればそれでいいということで。
by bokukoui | 2007-05-04 23:59 | 思い付き | Comments(2)