今日の秋葉原界隈~「6・30アキハバラ解放デモ」見学記
憑かれた大学隠棲氏のお蔭で安価に中古のスキャナを手に入れることが出来、これで今後資料とか図面類を取り込んでいろいろと作業を進めることが出来そうです。
で、ネタの方。
昨日、一昨日と関連記事を書きましたが、「6・30アキハバラ解放デモ」ですね。
「反白色テロル大連帯」観察が奇縁となり、「革命的非モテ同盟」のクリスマス・バレンタインデー・ホワイトデーの三大白色テロル粉砕街頭活動を覗いてきた者としては、やはり今回行かないというのもどうかと思いまして。
ただ、今回のデモに関しては、あとでもうちょっと詳しく述べますが、参加者のみならず取材者や報道者の数も非常に増えており、既に画像の充実したレポートを挙げておられる方もおられますので、小生は別記事を立てる予定のデモ関係者への取材の方に重点を置き、この記事のデモそのものの写真やレポートはなるべく簡潔に済ませたいと思います。
なお、迅速かつ詳細なレポートの例として、「アキバblog」で紹介されていた「ジャブローの風の噂」さんの記事にリンクを張っておきます。プラカードなどの詳細が掲載されており、大変よく出来ていると思います。
追記:当ブログの関連記事一覧
・「6・30アキハバラ解放デモ」関連雑感
・「6・30アキハバラ解放デモ」極私的総括 或いは「井ノ原春陽の憂鬱」
・続「アキバ解放デモ」極私的総括 或いは「やらないか(ベルギーを)」
・「アキハバラ解放デモ」関連の現況雑感
スキャナ仕入れやさる友人とちょっと会ったりするために、昼ごろ既に小生は秋葉原に着いておりましたので、ちょっと足を伸ばしてデモのコースを確かめつつ起点の練成公園に行って見ました。
この時点では、数名のデモ関係者と思しき方々がおられただけでした。
で、諸般の用事を済ませてデモ開始予定時刻より少し前、14時ごろに練成公園に着いてみますとこの状況。
この時点で200人前後が居たのではないかと思います。各種コスプレなども散見されました。
この賑わいに驚きつつ、「革非同」の古澤書記長にご挨拶。そんな中でも続々と人が詰め掛けてきます。このデモ、参加者100人と予定して申請しており、関係者の見込みではもしかすると200人くらい来るかもしれない、300人ももし来たなら奇跡、ぐらいのつもりだったそうです。しかしあっさりとその見込みはオーバーされてしまい、最終的にはデモ参加者450人程度という動員数を記録することになります。デモ主催陣はこの人数をどう裁くのか大いに気を揉んだのでした。
左の黒ヘルが「革非同」書記長、白ヘルが「革萌同」書記長
渋谷のデモは十数人、池袋のデモも二十人かそこらでした。三人デモの高円寺ニート組合には及ばずとも、このデモらしからぬ少人数手作り感が愉快であった過去の事例とは大きく異なります。池袋の二十倍に増えたのだから、単に三派聯合になったから人が増えたというのでもないようで、今までの前宣伝が色々とあった(木曜日の読売新聞夕刊に、「オタク」として有名な記者が本件を報じたとか)にしても、一体どこからこんなに人が来たのか、主催者側も把握し切れていない状況のようでした。
小生は「警護」の警察関係者の中に、渋谷と池袋でお馴染みになった公安? らしき方の姿を探しましたが、今回はこられなかったようで残念。
この人数の多さにどう対応するかで色々と策を練る必要があったためでしょうか、デモは14時半の集合時刻を過ぎてもすぐには始まりませんでした。3列でデモをする予定が当初予想の倍の人数が集まったため、隊列が長くなってしまうことが問題だったと思われます。こういったことに警察が矢鱈と五月蝿いのは、デモとはお上に逆らう天をも恐れぬ犯罪行為、という発想を引きずっているのでしょう。そう、「お上の事には間違はございますまいから」。
公園の外にデモ隊の先頭が出たのは14時45分頃だったかと思いますが、その後の行列の調整に手間取って、動き出したのは大体15時ごろだったのではないかと思います。以後の状況は写真でざっくりご紹介。
今回このデモが主催者の予想を大きく上回った参加者があったのは、どうも mixi による宣伝が大きかったのではないかということがデモ関係者から伺ったご意見でした。私見では、その中でもこの『涼宮ハルヒの憂鬱』なる作品シリーズのファンが大勢集合したことが、デモの人数がふくれあがった大きな要因なのではないかと思います。正直、特定の作品のファンばかりがそれを掲げて集まってくるという状況は、いろんな「オタク」がいろんな主張を、という今回のデモの公式目的からしても、そして小生の個人的「オタク」に対する信念からしても、いささか憂鬱な現象のように思われました。これについては後刻の記事でまた詳しく。
思わず自転車を停めて見入るご老人
(ガラス越しのため人影が写り込んでいるのはご海容の程)
画面中央の旗を立てている一行は「サウンドデモ」のための機材部隊と思われるが、
隊列が長すぎて効果は今ひとつ発揮できず
手前は「すっごっーい!! 何あれ!?」と携帯電話で撮影していたカップル
デモは1時間の予定でしたが、行列整理に手間取ったこともあってか、目的地の和泉公園に到着した時には既に15時半をいくらか回っていたと思います。この公園もそれほど広いところではなく、到着したデモ隊によって埋め尽くされてしまいました。
既に予定時間を超過しているため、迅速な解散が促されます。古澤書記長はこれまたお約束の、「家に帰るまでがデモです!」とトラメガで呼びかけて、参加者の解散を呼びかけていました。それでもやはり人数が多いので、解散には16時ごろまでかかったかと思います。
デモの顛末は大体以上で、デモ当局としては事故がなく対処者や怪我人を出さずに済んだことで何より安心している様子でした。参加人数は約450人(プラス沿道で撮影していた野次馬も少なからず)、今までのデモに誰一人女性が居なかったのに女性率はかなり高く、また外国人の参加者も見受けられました。コスプレイヤーが何人居たのかは正確な数字は分かりかねますが、50人くらいはいたのではないか、というのが爾後に話し合った時の議論で出た数字でした。
デモについての小生の感想、これに関連して色々と思ったこと、「中核派の陰謀」説の検証などは次の記事にて。