珍しくテレビドラマを見てしまったの記
TV朝日の『点と線』です。
小生、原作を読んでおりましたので、そして何より鉄道が色々出てくる作品だけに、つい見てしまいました。
テレビ朝日開局50周年記念、というだけあって(そういえば『点と線』原作の連載開始と年代設定もちょうど50年前ですね)、セットやキャストについて色々宣伝していただけの予算を費やしたためか、結構面白く見ることが出来ました。最後の方はちょっと迷走した印象もありますが、謎解き物としての明快さがドラマの眼目ではなかった、ということでしょう。
鉄道描写については、文句を言えばキリがないですが、むしろかなり奮闘した方ではないかと。原作にない、鳥飼刑事が秋田に赴いた場面で、駅で電話をかける背後に硬券を収めた棚がちゃんと映ってたり。半世紀前の車輌や駅舎が碌に残っていない我国の状況としては、なかなかのものではと思います。ただ、贅沢を言えば、以前復活運転していたC62 3を動かせれば・・・あれは『点と線』当時、北海道で実際に急行まりもの運用についていたはずなので。
ところで、以前小生は、マンガに出てきた「鉄道マニア女子中学生」に些かの感銘を受けた話を書きましたが、『点と線』の安田亮子は、日本文学史上初の「女性時刻表マニア」だったのではないか、と、ふと思ったのでありました。