東大学内情景写真等~「東京大学オタク物語」関係備忘
そんな一日ですが、小休止中定期巡回先で見つけてしまった記事に、どうしても一筆物さずにはおられませんで。
Je n’avais pas l’intention d’aller à la mer.
「オタク化する東大」
「飽きるほど取り沙汰されている話題」ではありますが、「東京大学オタク物語」なぞ書いている(未完のまま放置してはや幾月・・・)者としては大いに興味を惹かれるところです。ま、いろいろ見聞はしましたが、確かに小生もあんまりフィールドワークはしていなかったかもしれません。
で、有村氏のご調査とご報告に心から敬意を表する次第ですが、しかし小生の手許にも、諸般の事情により幾つか同じ日に近所で撮影されたと思しき画像資料がありますので、便乗して紹介。この写真はクリックすると拡大します。
コスプレ系模擬店がいろいろあったようですが、最近出来たらしい神社・神道研究会というところが「巫女カフェ」というのをやっていて、更に靖国問題で討論会をやっており、東京基督教大学の稲垣教授と、「日本文化総合研究所」の高森明勅氏とが、前で議論というか講演というか、しておられたようです。なかなか意欲的な試みだと思います。こんな感じだったようで。
で、その客席を見渡すと・・・
この有村氏の記事に「はてなブックマーク」という機能によってつけられたコメントの中に、「東大生を輩出する中高一貫校でヲタク率高い→男らき☆すた的学園生活がごく普通で周囲も容認→大学に来ても屈託なく継続という流れかなと思った」というのがあって、これは「東京大学オタク物語」にて小生が述べているところと同じでありまして、まあ早く続きを書かねばと思うのですが、小生が思うには小学校段階から中高一貫校にそういった人材が集まりやすい構造があるのだろうと思うのです。
というわけで、これは昨年の資料ですが、某中高一貫男子校(東浩紀先生を輩出し、『クラナド』というゲームの背景画の校舎のモデルになった学校)の文化祭で行われていたガラクタ市の写真を、ご参考までに挙げておきましょう。
小生らの学年がガラクタ市をやっていた頃は、『新世紀エヴァンゲリオン』ブームいまだ冷めやらぬ時期で、目玉商品として三鷹市水道局作成のエヴァンゲリオンのポスターが出展されたのですが、そのポスターを三鷹市役所まで貰いに行ったのが、MaIDERiAの渡辺プロデューサーだったのでした。これがその年の最高価格落札商品だったと思います。あと同じ年に出展された、大きさが最大のグッズは、多分『逮捕しちゃうぞ』の等身大ポスターだったと思いますが、なぜかそれは拙宅にあります。・・・HNの由来です、はい。
・・・「東大オタク物語」、いい加減完成させないとな・・・年内、せめて年度内に(※グレゴリオ暦とは書いておりません)
余談ですが、有村氏のブログを瞥見し、面白そうな話題がいろいろ目に付いたのですが、詳しく読んでいる暇がないのが残念と思いつつ、一つだけ思いつきを。
・「妹の性癖はどこまで許せますか?」
「中2の妹がスカトロ趣味だったことが発覚して大騒ぎという話」なんだそうですが、詳しく読んでいる暇がないので文脈無視で突っ込めば、これこそ以前小生が取り上げたトイレット・カルト、「日本を美しくする会」の暗躍の成果に違いありますまい。・・・なんて思うと、なんだか駕籠真太郎先生の漫画の世界が一部現実にはみ出してきたみたいで、それはそれで不気味ではあります。
みんなうんこ大好き状態、といえば『輝け!大東亜共栄圏』の「日本戦争戦後秘話」を思い出します。戦争中、なぜか米軍機がうんこを落っことしたのを、新戦術と勘違いした某県が「耐便政策」を全県挙げて実行して・・・って話ですが、オチは同書の中でも随一だと思います。
いつまでも駕籠先生の奇想世界を笑っていられる世の中なら、いいんですけどね。
>時局柄ふさわしい画像
来ましたね。記事では触れずにいたのですが(書けばよかった、と今さら後悔)初音ミクの手持ち看板がある、とは同行者から聞いていました。さんざ歩き回ってついに見つけられなかったので書かなかったのですけれども。
>肝心の巫女
いたいた。タロット占いやってた並びの一番端に巫女さんがたむろしていて、中はこんな感じでしたね。巫女カフェという体裁だったのかこれ……で、なんか青いモップじみたものを頭に載せたコスプレが座っていますが、これが記事で触れた泉こなたであります。隣は何だろう。カラーリングからしてときメモか雫か(ネタ古っ)。
ふむ、ちょっと書き足そうかなあ。
中高一貫校も共和国アニメを称揚するような場であればオタクの揺りかごと見なしても良いのですが。残念すぎることに、そのような勢力は私とせいぜいもう1人だけでした。
それはそうと、最近は共和国もすっかり穏健路線で詰らんですね。
あと、中高一貫校の影響は、具体的な割合を出さないと印象批評に終わってしまう危険があると思います。共学校出身者もそれなりにいますから。
コメントありがとうございます。こちらこそご無沙汰しております。
何がしか拙稿がお役に立ちましたら、望外の栄です。
初音ミクのみならず鏡音リンも描かれているあたりが、まさに時局を象徴していると思います。一方でメイド姿も散見され、こちらもこういった場に結構根付いたパターン(確か『嫌オタク流』でしたか、メイド喫茶はそれ自体学祭の模擬店的と評したのがあったやに記憶しています)となったのだろうと思います。うまく写真を撮れなかったのが残念です。
加筆、もしされるのでしたら、大変楽しみです。
>ラーゲリ氏
確かに、現在の駒場最強の保守勢力は民青ですな。伝統を墨守する点で。来年も一括徴収粉砕で革命の風穴を開けますか。
共和国アニメを称揚する人間が一人だけでなかったという時点で、既に西日暮里の某学園は偉大なるオタクの揺りかご足りえていると思います。
流行のジャンルも変わるでしょうが、それ以上にいろんな「オタク」がいるということも考えてみたいところです(アキバ系オタクの興隆は、もしかしたら多様性を損なっているのかもしれません)。
出身経路についてもご指摘の通り、中高一貫校のみでは語りえない事は勿論です。ただ、数を調べるのは極めて困難なので、出身経路別に典型的なパターンを検討してモデル化するのがとりあえずのたたき台になるかと考えています。