本日の活動
顛末は緒方氏執筆の戦史研ブログ参照。
このゲームの発売は1996年でしたが、小生が買ったのは1999年ごろであったように思います。その頃まで流通在庫が結構あったのです。要するに売れなかったんですね。小生がさる方から聞いた噂――あくまで噂――によれば、編集部でこの『1918』の付録化を主張した人物は、これが売れなかったため編集部を追われたのだとか。
そんな噂が出るのもむべなるかなという売れ残りようだったのですが、ではクソゲーかといえばそんなことはありません。上掲ブログの如く、よくできた面白いゲームです。
では何故売れなかったかといえば、題材が第一次世界大戦という日本人にとって(軍事マニアであっても)馴染みの薄い、興味の湧かない対象だったから、これに尽きるようです。そのためプレイされることすら少なかったのでした。しかしいざやってみれば面白いので、ゆっくりと評判が知れ渡るにつれて在庫は姿を消し、遂には再版されるまでに至ります。
以上、ゲーム自体充分面白いのですが、ゲームの辿った運命も日本の軍事マニア業界の様相を反映してなかなか興味深い、そんな作品と戯れた半日でした。
by bokukoui | 2006-02-09 23:59 | 出来事 | Comments(3)

1918はやや関心の薄い一次大戦の中でも特に関心が薄い題材のような気がします。私個人としても1916年が一番好きですからね。
とにかく1918は良く出来ていると思います。何よりあのCRTが。
攻撃すると消耗、反撃すると消耗。浸透して取りあえず消耗、戦車を投入して真っ先に消耗。どんな高比率戦闘でも絶対消耗、多くの部隊が参加するほど消耗。嗚呼一次大戦哉。
1918くらいの出来で「1916」とでも言うべきゲームは無いのでしょうか。ヴェルダンの砲火で挽いた肉をソンムで泥と共にこねるゲーム。ボードゲームで「砲戦」を表すのは難しいですね。
ちなみにあれは戦史研のブログですので、念のため。

私も当時の航空機に興味があるのですが日本語の資料は十指を超えるかどうかという少なさです。
と言うわけで洋書に手を出しているのですが・・・ほとんど読めません(涙)。
ともあれ、あのゲームのCRTの恐ろしさは今回もまた実感できましたね。
ヴェルダン・ソンムの頃は戦線の動きが少ないのでゲーム化しにくいのかもしれません。定評ある戦略級ゲーム『Path of Glory』にヴェルダンシナリオがあったかもしれませんが・・・
戦史ならずともメインストリームを外れると急に書物が少なくなるもので、鉄道の場合はもっとひどいですね。「世界鉄道概史」みたいな本は日本語では存在しません。『シーパワーの世界史』の鉄道版のようなのが出ると非常にありがたいのですが・・・
とりあえずアメリカの電車史の本を買いました。できれば翻訳したいのですが、どれほどの時間を要することか想像するだけでやる気が失せます。19世紀の本を訳すよりかはマシでしょうが。