『月刊COMICリュウ』特集(1) 速水螺旋人「螺子の囁き」のことなど
で、これまでも折に触れ書いておりましたが、小生はナヲコ先生の漫画作品をこよなく愛しており、そのためナヲコ先生が現在「なずなのねいろ」連載中の『月刊COMICリュウ』を昨年11月号以来ずっと買っていたりします。最初はそれが目的だったのですが、これも酒井翁主催「新春メイドさん放談2008」の中で延々と話したことですが、この雑誌が結ツボにはまって、人生で初めて漫画雑誌を定期的に買うことになったのでした(ちなみに『voiceful』の時に一度『百合姫』を買いましたが、その時は一度買ったきりでした)。ついでにリュウコミックスも結構買ってます。
しかし雑誌を買い始めたころと、心身ともに不調に陥った時期とが重なっていたため、このブログで『リュウ』について書いたことはほとんどありませんでした。ですが、先週発売の8月号で、ナヲコ先生の単行本の来月発売が報じられた(しかも2冊!)こともあり、そこでナヲコ先生単行本発売決定記念企画として、10箇月分の『リュウ』及びリュウコミックスの感想を、来月の単行本発売日まで何回かに別けてやっていこうと思います。(ほんとに続くのか?)
というわけで(以下敬称原則略)、最初に速水螺旋人のイラストコラム「螺子の囁き」のお話から・・・漫画じゃないところからいきなりはじめるというのもなんですが、まあ速水先生は先月単行本『速水螺旋人の馬車馬大作戦』が発売になったこともあるので、時節柄ちょうどよろしいかと。
速水螺旋人のイラストコラムは、『リュウ』が大幅リニューアルしてナヲコ先生の連載も始まった昨年11月号以来やはり連載が始まったようです。1ページだけですが、毎回いろんな実在のメカが登場して面白く、何よりそのラインナップが愉快です。順番に挙げていきますと、
・T-35(ソ連の多砲塔戦車)
・UAZワゴン(ソ連のワゴン車)
・ソッピース・キャメル(1次大戦の英戦闘機)
・タービニア(世界初のタービン船)
・蒸気バス(19世紀イギリス)
・スタンレースチーマー(アメリカ20世紀初の蒸気自動車)
・ヴェネラ探査機(ソ連の金星探査機)
・エレクトロニカB3-26(ソ連の電卓)
・腕木通信(18世紀末~19世紀初の通信手段)
・ZIS5v(ソ連の大戦中のトラック)
ロシア度が高いですね。しかもなかなか、余人を以って代え難いラインナップであります。この中で知名度が高いのは・・・キャメルか? でもWW1は日本のミリオタではマイナーだから、ゲテモノとはいえT-35の方が上か? 技術史的には文句無くタービニア、と思いますが。
で、毎月何が出てくるのか楽しみなのですが、『リュウ』の読者アンケート葉書を見ていて小生、ふとあることに気が付きました。
そう、題名が間違って「螺旋の囁き」になっているのです。そりゃあ著者は速水螺旋人ですが、螺旋が囁いているのでは、メカコラムというより遺伝子のお話みたいですね。
で、これは先週発売の号の葉書なのですが、実はこの間違い、ずっと前から始まっていたのです。なるほど連載第1回、『リュウ』リニューアルの時は・・・
と、ちゃんと「螺子の囁き」になっています。しかし次の号からどうなっていたのか、もうこうなったら一気に全部並べてお見せしましょう。
・・・というわけで、9ヶ月連続で間違っておりました。誰も気づかなかったんかいな。
小生、数ヶ月前にこのことに気がついたのですが、まあ来月には直るだろうと思っていたところ、何ヶ月経っても直る気配が無いので、遂にこうして編集部の猛省を促す次第です(笑)。
は、スキャンしてたら時間が遅くなってしまいました。
このコラムの魅力については、『速水螺旋人の馬車馬大作戦』と一緒に語った方が意義がはっきりさせやすいと思いますので、続きは次回。
・・・初手から脱線しまくりですみません。