ご先祖ばなし
大学院後期のゼミに行ってきたときの、指導教官のおことば。
「麻生太郎が吉田茂や大久保利通の子孫だということはメディアでよく言われるが、
三島通庸の子孫だと指摘したのを聞いたことがない。
やはり三島の子孫だというと票が減るのか?」
その時はなるほどと思ったのですが、その後やや考えるに、やはりただ単に三島の知名度が低いだけではないかとも思った次第。しかし東北地方では、今でもその名が反感とともに伝わっているのでしょうか? もっともそれを言い出せば、鹿児島方面では「大久保の子孫」でも集票に悪影響が出そうですが。
先祖や趣味が何であれ、政治家としての力量には必ずしも関係はないのはもちろんですけれど。
余談。
廃道・酷道(酷い国道)・険道(険しい県道)などのマニアの方々にとっては、三島の評価はこんな感じだそうです。
■三島通庸 (みしまみちつね・みしまつうよう)「オブローダー」とは廃道マニアの別称。リンク先のサイト(トップページ)は、地理的な話題が好きな方にはすばらしく面白いサイトです。
明治時代に山形・福島・栃木の3県を席巻した道路の鬼。現在でいう県知事である県令というポストにあって、来る日も来る日も道づくりを妄想。手下を使って各地に新道を作らせ、近代交通網の礎を築くと同時に、住民から労力と金銭を強制的に搾取したため、癒されえぬ悪住民感情を産み出した。在任中に何度か蜂起され殺されかけた。今日も福島県会津地方などでは諸悪の根源扱いで、口にするだけでも危ない。
彼が作った山岳道路の多くが現在は役目を終えて廃道になっており、東北オブローダーにとっては厳しい父同然の存在。
政治史屋だけにそこまで無茶な発想にはいたらなかっただけかもしれませんが・・・W
こねたができたかと思ったら発表でそれどころじゃない・・・
福島と山形でも扱いは違うようですね
道路特定財源があれば、自動車の時代になっていればここまではいわれなかった、ってレポートを出した覚えもありますが、単純に知名度が低いだけだと思われます。もし山形かなんかで街頭演説するのなら使うかもしれませんね。
http://www.google.co.jp/search?num=50&hl=ja&q=%E4%B8%89%E5%B3%B6%E9%80%9A%E5%BA%B8%E3%80%80site%3Amlit.go.jp&lr=lang_ja
発表お疲れ様でした。と人様に言えるほど自分に余裕がある訳じゃないですが(苦笑)
河N広Nですか・・・むしろ三島の宿敵に詳しかったからこそそういう発想が出なかったのかもしれない、とも思います。
>憑かれた大学隠棲氏
三島が道路整備を一通りやった頃には福島県まで鉄道ができてきて、大久保利通以来の水運+道路交通の構想が鉄道に変わっていってしまったので、今ひとつ評価が高くなりづらいのかもしれません。ある意味、道路の地位が19世紀後半~20世紀の初めだけ、鉄道のフィーダーにおとしめられていた、特異な時期だったのかも。
また評判の善し悪しは、自由党などの弾圧の激しさによるところが大きいと思われます。
それはそれとして、「道路県令」藤村紫朗の方は、三島と比べても更に知名度低そうで・・・