今日の東急デハ5001号の状況(48)
いろいろと所用に追われたりしておりますが、その合間に急いで写真だけ撮ってきました。その後も忙しくて、記事のアップが遅れ気味です。その代わり、というわけでもないですが、今回は写真が多い目です。
まずは例によって全景です。この写真はクリックすると拡大します。

細部を順番に見ていきましょう。







とまあ、着実に傷が増え、ひび割れが成長し、汚れが付いてきています。
さて、以前記事で小生は、このデハ5001号の車内に冷房が設けられたものの最初は室外機をどこに置くかが問題になって稼働せず、今年になって漸く機能したということをお伝えしました。ところが間抜けなことに、いままで室外機をどのようにして取り付けていたのか、調べておりませんでした。今回はこれを以下に少々詳しく紹介します。
冷房機は車内の運転台と客室との仕切り上部、車内妻面にそれぞれ設置されています。室外機も各々設置されていますが、これらは5001号の車体と地下街へ降りる階段との間に置かれていました。ただし壁があって写しにくく、室外機j自体はうまく写った写真がないのですが(後日補足します)、とにかく、その室外機と車内のエアコンをどう繋いでいるかと言いますと、車端部側の場合、

で、これが

上の写真には、かすかに前寄りのエアコンの配管も見えるのですが、前も

室内の様子も、それぞれ前寄り・後ろ寄りの順に挙げれば、


車内の展示は前回と特に変わっておらず、「春の小川」関係の資料館の展示の案内野間までしたが、季節柄か、おそらく渋谷区サービス公社の方の心遣いと思いますが、ポインセチアの鉢が置かれていました。

で、来る連中も多ければ不届き者もおり、小生が訪れた際には正面の行先表示板の裏に、

さて、この日気がついたのですが、5001の側に、何やら妙なものが設置されています。

看板には、このようなことが書かれていました。

「献電にご協力下さい」というわけで、これは人が床を踏むとその圧力で発電する、という「エコ」な実験の紹介でした。ちなみにこの看板のわき辺りにゴミ箱はあります。
踏み台のように見えたものは、踏むと発電するという床のデモンストレーションコーナーだったわけです。その様子は下の写真をご覧下さい。

渋谷区が駅周辺にいろいろと手を入れ、電車を置いたり岡本太郎の絵を誘致したり、はたまたこんな「エコ」ネタをやってみたり、その意欲自体は評価すべきものなのでしょう。しかし、どうも思いつきで個々の施策をやっているようで、全体としてどのようなイメージで売り込みたいのか、今一つ分からないことを悲しむのみです。
by bokukoui | 2008-12-18 23:59 | [特設]東急デハ5001号問題 | Comments(2)

エアコンを取り付けする為、車体に穴を開ければ、そこから腐食が進み
穴があく・・・
現役時代に5000系は車体裾のR部が腐食し、鉄板を当てている車も
ありました。
そのうち、前頭部のみの保存(電車とバスの博物館で)というパターン
になりかねません。
残存の車体(松電・熊電)の車体と組み合わせて、5000系の全姿を
残せることを、後世のためにも考えなければいけないと思います。
やはり、元々ぎりぎりの軽量化をしている5000形は、錆には決して強くないようですね。5000形に限らずとも、同時代の初期高性能車よりも、戦前の古豪の方が長生きした例は結構ありますし。
正直、渋谷区と東急のこのやる気のなさでは、前頭部だけでも電バスに保存されたらマシな方と思います。確か、当初は5001をこういった貸出には使わない、という話だったはずなのに。