人気ブログランキング |

2020年 05月 08日 ( 1 )

アニメ『プリンセス・プリンシパル』第5話「case7 Bullet & Blade's Ballad」における鉄道描写について


 このところのコロナ禍で、自宅から出ないでもエンタテイメントが楽しめるようにと、さまざまなコンテンツがネットで公開されています。有料だったものが無料開放される例も少なくなく、その一つが上に挙げたアニメ『プリンセス・プリンシパル』であります。(10日まで)
 このアニメは、設定協力・速水螺旋人先生ということで私も気になっていましたが(速水作品に関する当ブログの過去記事はこちらなどを参照)、放映当時は見る機会を逸していました。それを、この Hulu の無料放映を機に見た……わけではなくて、もうちょっと前から、バンダイチャンネルの見放題に入っていたことから見始めたのですが、凝った映像と設定、程よく錯綜しつつも説明しすぎない脚本で、飽きる暇なく視聴者を引き込む、まことに素晴らしい作品と楽しく見ています。
 ……というような賛辞は、ちょっと検索してもネットでいくらでも見つかりますので、あえて青臭いことを言えば、このアニメには「壁(隔てるもの)」という一貫したテーマがあり、それが物語の背骨となっているために、見るものを引き込む力強さがあるのだと私は思います。劇中に登場する「ロンドンの壁」がその象徴ですが、身分や民族を隔てる壁、そして心の壁もまた存在します。その壁を超えることができるのは――。必ずしも製作者の意図したことではないかもしれませんが、今日的なテーマでもあります。
 そんなわけで、一周見終わって感心し、今は各話に振られている case 番号順に二回目を見ているところです。

 で、このアニメは、いわゆるスチームパンクの世界観で、蒸気機関を重要な役者に据えており、登場する自動車も蒸気自動車だそうです。となると、鉄道趣味者としては蒸気機関車の登場も期待したいところなのですが……概してアニメでは(マンガでもそんな感じがしますが)、鉄道とりわけ蒸気機関車は重視されない傾向にある気がします。どうも他のメカ、兵器なり自動車なりスーパーロボットなりと比べて、業界人に愛されていないんじゃないかという気がしてしまうのですが……
 ところが、第5話「case7 Bullet & Blade's Ballad」は、まさしく鉄道回というか、最初から最後までほとんど列車が舞台という「神回」でした。列車で繰り広げられる大活劇、血沸き肉踊ります(あとメイド服)。その描写も見事で、ツイッター上で瞥見しただけですが、このような賛辞がいくつも目につきます。
 私もこれらのご意見にまったく賛同しますが、ただそこでマニアの血がむくむくと湧いてきまして(笑)、ちょっと感じた点を手元の本で調べてみたのでした。

(続きを読む)

by bokukoui | 2020-05-08 23:59 | 鉄道(歴史方面) | Comments(2)