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歴史修正主義と植民地の鉄道建設

 たとえコロナのことを抜きにしても昨今は碌でもない時代には相違なく、とりわけ私個人の感じていることでいえば、歴史修正主義の圧力がそこらじゅうで吹き上がっていることがあります。日常生活には関係ないじゃん、と思われる向きもあるかもしれませんが、偽物が大手を振ってまかり通り、政治と癒着して「正統」の地位を簒奪せんとしているような世の中で、果たして自由で自己実現可能な生き方ができるでしょうか。自己に都合のいい妄想に浸りきり、自分が立っている足元をちゃんと見つめることができない者が、どうして未来へつながるような社会を築くことに貢献できるでしょうか。
 しかるに本邦では、首相からしてこの妄念に浸りきっており、それに倣ってあちこちで同類が蠢動しているのが現状です。過去を直視できない国に未来はありませんし、実は現在すらなく、ただ妄想で現実を糊塗しているだけなのです。

 少し前ですが、ヴァーツラフ・ハヴェル『力なき者たちの力』を読み、大きな衝撃を受けました。そこに描かれる、「真の生」を見失い、あてがいぶちの「イデオロギー」に浸って日々を糊塗している冷戦下のチェコスロヴァキアの姿は、決して過去の異なる陣営の愚行などではなく、「いまここ」の問題ではないかと思わざるを得ないのです。
 ハヴェルはしかし、「真の生」とはどのようなものかを具体的に述べてはいません。それこそ、みずからの力によって見出しつかみ取らなければならないものなのでしょう。とはいえ、歴史修正主義のような欺瞞を打ち破ることは、「真の生」に到る前提条件であることは間違いありません。

 ここ最近だけでも、ざっと以下のような歴史修正主義の事例が見いだされます。


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by bokukoui | 2020-06-30 23:59 | 歴史雑談 | Comments(2)