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筆不精者の雑彙

bokukoui.exblog.jp

引籠り

 せねばならぬことはいろいろあるのですが、やる気がどこぞへ失せてしまって一日引籠り。
 よって特記すべきことなし。

 下の記事に引用した「コメント欄で知った記事」、アップローダーから消えてますね。
 こうなることを予期して、自分のサイト上にデータをコピーしておいたのですが、さてそこにリンクを張ってよいものやら。ロースクール筋あたりの見解を求む。
# by bokukoui | 2006-02-02 21:22 | 身辺些事 | Comments(3)

今日は短く

水無月の青く明けゆく停車場に
     乙女にも似て動く機関車
                         若山牧水
 本ブログコメンテーター?の緒方氏のブログの、この記事コメント欄で知った記事に何かコメントしようかと数日前から思っていましたが、もう面倒です。

 メカはそれ自体美少女でもあるのです。
 まあ、そのことはもう既に書きましたね。「萌え」の魔の手には気をつけたいものです。

追記:上掲「コメント欄で知った記事」が消えてしまったので、以下のURLに備忘として挙げておきます。
http://maideriapress.web.fc2.com/img20060127183042.jpg
# by bokukoui | 2006-02-01 23:59 | 思い付き | Comments(3)

月をまたいでだらだらと

 下の記事の続きです(ミスで消したので、こちらを書いてから下を書き直したことになりますが)。
 どうも読み直すとあまりのグダグダっぷりに自分でも嫌気がさしてきてしまうのですが、一旦書き始めた以上一応一区切りいくまで書きましょう。

 結局、小生が日経の記事に感じた違和感というのは、「オタクが鍛え上げた」という捉え方にあるのでしょう。記者のこの見方に対し、小生はむしろネコP社は鉄道趣味者のニーズを摑み(それ自体は悪いことではないが)ブームを煽って読者層を引っ張っていったのではないか、と思うのです。それは同社がもともと自動車趣味の分野で実績を挙げており、そのノウハウを鉄道方面にも巧みに応用したのではないか、とも推測されます。
 何かブームを煽る(ネコP社の場合、「国鉄型」をプッシュしていることが挙げられましょう)ことで読者の興味をつなぐ、というのは、一般の雑誌メディアでは多々見られても、所謂趣味誌ではあまり多くなかったように思うのです。というのも、先日『鉄道ピクトリアル』誌の70年代のバックナンバーを買い込んできた話をしましたが、ちょうどこの時期は国鉄蒸気機関車の末期に当たります(1975年12月本線上から引退)。しかし誌面からは、別に国鉄蒸機をフィーチャーしているというか、特に熱心に追いかけているような感じは全くといっていいほど感じられないのです。

 趣味者側が雑誌を鍛えた、として筆者が想起したのは、『鉄道ピクトリアル』誌創刊間もない半世紀も前のエピソードです。
 雑誌に東武鉄道の車輌解説記事が掲載されました。執筆者は東武鉄道の車輌部長だか課長だかです(実際に書いたのは部下かも知れません)。これがすごい出来栄えで、どれくらいすごいかというと4ページに間違いが百箇所あった(!)というものでした。まあ昔の東武の車輌は種類が多く、番号の付け方がワケワカなことで有名でしたが(関西私鉄では南海が複雑でした。「南海は難解、東武はとーぶん分からん」と当時のマニアは揶揄したそうな)、それにしたってひどすぎる。
 かくて怒った読者の一青年が編集部に抗議にやってきました。
 彼は編集委員に迎えられました。

 読者参加というのはネコP社も熱心で、いやむしろ他誌より取り込みは上手いくらいじゃないかと思います。ただそれが、読者の主体性よりも雑誌側の誘導の方を強く感じてしまうのです。
 ネコ・パブリッシングは経営としては優秀なのでしょう。或いは趣味の同人誌の延長線上に近いものがあった既存の鉄道趣味雑誌に対し、経営と呼べるものを持ち込んだという点では、積極的に評価してしかるべきなのかもしれません。
 しかしそれを、「オタクが鍛えた企業」と評価するのは適当ではありません。今まで一般的な雑誌経営のモデルが適用されていなかった分野に、その経営モデルが浸透した、というだけのことではないでしょうか。
 要するに、「極私的オタク論その2」のコメント欄で緒方氏が指摘してくださった、
「オタク産業」が新しい生産や分配や交換の理論を生んでいるようにも見えませんし、「オタク産業」の技術や商品が社会のあらゆる分野に浸透していき社会を大幅に変えているようにも見えません。
 ということは、一つの趣味分野の実例から見直すと相当に納得できる指摘であろうということです。従って該当日経記事での「オタク」と「オタク産業」への位置付けは承服できない次第です。
 まあ結局は、日経新聞の提灯記事なんか真に受けんなよ、ということになるのでしょう。いやはや。

 日経新聞で思い出しましたが、めでたく31日付朝刊で渡辺淳一センセイの「愛の流刑地」が完結致しました。
 ヘタレなオタクの妄想よりもある意味さらに逝っちゃった、自己中心的男根主義のダダ漏れをやっている人間が世間で立派な小説家であると評されている、ということを認識させられて朝から鬱になることもなくなるかと思うと、嬉しくなくもないような気も少しはします。
 まあ、ヘタレオタクと渡辺センセイ(のようなオヤジども)の発想の根っこは結構同じじゃないかと思いますけどね。

 というわけで、小生は今フェミニズムの本を読んでいるのでした。勁草書房セールで調子に乗って買い込んだ本を片付け中。
 あ、初めて読んだまともな小説が北杜夫氏の作品だった身としては、今月の「私の履歴書」は楽しみでした、はい。
# by bokukoui | 2006-02-01 03:21 | 思い付き | Comments(2)

いまさらですが・極私的オタク論第3回

 表題の記事を23時59分ぎりぎりに、日付が変わるので一旦切る形でアップしたのですが、上の続き記事を載せようとしているうちに作業上の手違いでうっかり削除してしまいました。
 どなたかキャッシュあったらご提供いただけませんか?
 とりあえず記憶に頼って書き直します。面倒だ・・・

 本記事は 「極私的オタク論」の「その1」「その2」で扱ったネコ・パブリッシングの話題をいまさら蒸し返そうというものです。

 ネコ・パブリッシングが発行している鉄道雑誌は『Rail Magazine』といいます(他にも出してますが、これが一番有名)。
 さて、その昔小生が鉄研の先輩と駄弁っていた時、鉄道の冗談ネタ同人誌を作ろう、という話になりました。それはファッション雑誌の煽り文句を鉄道雑誌に当てはめてパロディ化するというもので、早速ネタ出しを始めました。
 ところが、ネタ出しをしているうちにはっとあることに気付いたのです。

「これって、『Rail Magazine』の煽り文句と一緒じゃん」

 かくてこの企画はおじゃんになりました。
 『Rail Magazine』の煽り文句の具体例については、特集の表題などならここの通販屋さんのが見やすいでしょうか。続きもあります。
 「EF65にぞっこん!」とか「いま、「国鉄」が好き!」とか「国鉄王国「山陰」は今が旬!!」とか、どう見てもこれはファッション雑誌のセンスに良く似ていますね。
 しかし、このような煽り文句に乗せられるということは、マニアの沽券に関るように思われるのです。

 ネコP社の特徴というのは、もともと自動車などの趣味誌を発行していた会社が鉄道分野に参入したというところにあります。それまでの鉄道雑誌の多くが、まずその雑誌を発行したいという人がおり、その人を中心に協力者や人・資金が集まって雑誌が発行される例が多かったように思われる(蒸気機関車ブームの頃など、既存の出版社が参入した例もありましたが、現存する雑誌はありません)のとコントラストをなしています。後者の例としては、『鉄道模型趣味』の山崎喜陽氏、『鉄道ピクトリアル』の本島三良氏、『鉄道ジャーナル』の竹島紀元氏などが挙げられましょう。しかし、最近の若いモンは、川島令三は知っていても本島三良を知らないんだよなあ。
 それはともかく、鉄道趣味誌の多くはこのようなマニアの中のマニアのような人材が核になって生まれたわけで、それが雑誌の性格にも反映していました。この点では『Rail Magazine』もまた名取編集長(この方は法政大学の鉄研出身だそうです)の影響力は大きいのではないかと思いますが、しかし、日経の記者が注目したのは社長であって編集者ではありません。ここが小生の感じた違和感の一つの原因であろうと思います。
 「オタクに鍛えられた」云々を話題にするのであれば、読者と直接向き合いコンテンツ作成に関る編集の方が重要であって、それが経営をも動かせば、「(読者である)オタクに鍛えられた」と言えるでしょう。が、どうもネコP社の場合はそうとは言えなさそうです。

 ネコP社は猫の趣味の雑誌を出しています。その名も『NEKO』。
 成程、猫の雑誌を出していたからネコ・パブリッシング・・・ではありません。逆に、「社名がネコなんだから猫の雑誌を出せば」と思いついて創刊したんだって。
 経営上はそれでいいのですが、しかしそれは「オタクに鍛えられた」というより、「供給者が商品を提供して市場を作り出」すというパターンにより類似しているように思われます。

 元の記事より分量が増えた気がしますが、まあ大体こんなこと書きましたっけ。
 そして上に続く。
# by bokukoui | 2006-01-31 23:59 | 思い付き | Comments(0)

最終講義

 出先からの書き込みを実験。

 今行っているバイト先の塾は1月いっぱいで年度替わりなので、三年生は今日で最終講義。それで充分感慨深いのですが、この教室自体が今年度一杯で閉鎖ということでいささかの感慨無きにしも非ず。4年やっていたので多分最古参でしょうし。
 別な教室に移籍という話もありますが、大規模な教室になってしまうので、今までのようにのんびりも出来なさそうです。いや、仕事だから楽とかのんびりとか勝手なこというわけにも行かないのですが、女の子から制服情報を聞き出すのが難しくなりそうです(コラ)

 室長が鉄道趣味者で、専任講師が腐女子だったり、居心地のいい職場だったのですが、これにてピリオド。
 小生の最終講義は冷戦とヴェトナム戦争でした。マッカーシーにからめてこの話をしてみたり。受験生諸君へも「グッドラック」。
# by bokukoui | 2006-01-30 22:57 | 身辺些事 | Comments(3)