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日本学術会議の会員任命拒否問題についての個人的備忘(2)


 上掲記事に引き続き、日本学術会議の新会員任命拒否問題について、私が見て記憶に残ったものをまとめていきます。まずは時系列で報じられたことをいくつか。

※順次作成中


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by bokukoui | 2020-12-06 19:00 | [特設]日本学術会議会員任命拒否問題 | Comments(0)

日本学術会議の会員任命拒否問題についての個人的備忘(1)

 11月は半ばから新型コロナウイルスの流行が激しくなり、明確に第三波の襲来となって、メディアもそれにかかりきりなのは、まずは致し方ないでしょう。とはいえ、2カ月前からの日本学術会議の新会員任命拒否問題は、ぽろぽろと政権側の無定見な碌でもなさをうかがわせる情報が出てくるものの、具体的な進展はなく、このままコロナでうやむやにしてしまおうというところでしょうか。飽きやすく冷めやすいと評される日本の「国民性」からしても、コロナ第三波以降もこの問題をしつこく批判していると、ただ批判しているというだけ、「今更なんだ!」と叩かれそうです。
 しかし、この問題は決して一過性のものではなく、学問の自由にとどまらない、表現の自由や、政治権力と国民の関係であるとか、政治における手続きの大切さなど、さまざまな問題を孕んでいることは、本問題に関して私が作成した書き起こしでも、明らかであろうと思います。

 本問題に触発されて、私もいろいろと考えをめぐらせているのですが、それを形にする前に、ここまで私が本問題について知った報道の主なものや、本問題を論じた記事で私が読み、多かれ少なかれ影響を受けたであろうものをまとめておこうと思います。


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by bokukoui | 2020-12-01 19:22 | [特設]日本学術会議会員任命拒否問題 | Comments(0)

菅首相に日本学術会議会員任命拒否の撤回を求める署名の記者会見書き起こし(質疑篇)


 本記事は、前記事「菅首相に日本学術会議会員任命拒否の撤回を求める署名の記者会見書き起こし(談話篇)」の続きです。会見の経緯や元の動画については、前記事をご参照ください。


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by bokukoui | 2020-11-02 14:19 | [特設]日本学術会議会員任命拒否問題 | Comments(4)

菅首相に日本学術会議会員任命拒否の撤回を求める署名の記者会見書き起こし(談話篇)

 先月に突発した(しかし実は数年前から少しづつ進んでいた)日本学術会議の新会員任命拒否問題ですが、これに抗議して問題発覚後にこのような署名活動が立ち上げられました。

 この署名はすでに終了していますが、10日たらずで14万以上の署名を集め、それは13日に内閣府へ提出されました。その模様はマスメディアでも報道されています。
 この署名活動を呼びかけられたのが、日本大学の古川隆久先生と、東京大学の鈴木淳先生です。お二人は、任命拒否された加藤陽子先生の大学・大学院での2年下の後輩で、鈴木先生は加藤先生の現在の東大での同僚でもあります。
 そしてこの署名活動の結果と意味、学術会議任命拒否問題の見方について、さる10月26日に日本記者クラブで記者会見が行われました。会見に臨まれたのは呼びかけ人のお二人と、リモート参加の瀬畑源先生(龍谷大学)です。この会見は30分程度の三方の談話というか解説と、その後の質疑応答(30分の予定が20分近く伸びる)からなっていて、ネット上に動画が公開されています。


 この動画の内容はたいへん学びになるもので、この任命拒否問題の核心がどこにあり、どのような問題に広がる懸念があるか、歴史的経緯や政治と科学の関係、公文書の扱いから見る前政権と現政権の問題、その問題が及ぶ影響、人文社会学の意義など、この問題に関する諸論点を網羅して、無体な攻撃を論駁するものとなっています。先にまとめた石川健治先生の憲法論(「学問の自由」とこの問題の関係)と合わせ読めば、ほとんどの論点が論じつくされていると思います。
 それだけの内容のある動画だけに、現時点で1万4千以上の再生回数があり、かなりの数だと思います。とはいえ署名した数の十分の一で、まだまだ広く知られていない憾みがあるのではと思います。この一因は、やはり1時間を超える動画で、気軽に見にくいことにあるのかもしれません。それに、この豊富な内容を後から参照するのに、動画ではやや不便です。そこで、勝手ながら私がこの会見を書き起こし、以下にまとめておきました。すると約2.3万字(!)の長さになってしまいましたが、決して間延びのない緊密な内容であることは保証します。

 それでは、以下に書き起こしを掲載します。長さの関係から、本記事では前半の古川・鈴木・瀬畑各先生の談話の部分までを載せます。なお少しでも手短で読みやすくするため、敬体だった談話を常態に直し、敬語や間投詞を省略、一部の語順を入れ替えたり言葉を補足、参考のリンクを加筆するなど、書き起こしはそのままの文字起こしではないことをご諒承ください。もちろん、内容の趣旨が変わるようなことはないように気を付けております。石川講義書き起こし同様、現首相の名前は前々々首相との混同を避けるため、カタカナで表記しています。


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by bokukoui | 2020-11-02 13:14 | [特設]日本学術会議会員任命拒否問題 | Comments(6)

石川健治「学問の自由とは何か」書き起こし(日本学術会議の新規会員任命拒否問題についての資料)


 周知のように、今月1日に火がついた、日本学術会議への新規会員任命に際し、うち6名の研究者を政府が任命せず、しかもその明確な理由を今に至るまで頑として明らかにしていないという重大な問題が、未解決のまま炎上し続けています。しかしいくら炎上しても、政府は木で鼻を括った答弁ばかりで真面目に答えません。世論も、もちろんこれはおかしいという人も多いのですが、同じくらい多くの人(しかも研究者を含む)が、「いつまで騒いでるんだ」「反日の中国の手先の連中を排除しただけ」「学者どもが利権を守ろうと騒いでやがる」「学術会議に入らなくたって研究できるだろう」「そもそも日本学術会議自体が無駄」などと、政府が自己の行為の根拠を明確にしないという基本の点から論点をずらし、とにかくお上に楯突くなんて怪しからん、と無体な「叩き」に走る事大主義を露わにしており、政府の姿勢に加えて今の社会そのものへの深刻な懸念を抱かざるを得ない状況と、私には感じられてなりません。
 本来は、もっと早くにこのブログで本件への抗議と、政府や「叩く」連中の無体さの批判をすべきと思っていたのですが、日々この件の進展が明後日の方向に、予想を悪い方向に上回って広がっていくので、ただ唖然としているばかりでした。そしてちっとも考えがまとまらず、しかし私のストレスは確実に高まって、今月は何と四半世紀ぶりにアトピー性皮膚炎と診断される事態にまで至っています。

 私がここまで本件を深刻に受け止めたのには、多分に個人的事情もありまして、今回政府が任命拒否した研究者の一人・加藤(野島)陽子先生は、私がゼミでお世話になり、博士論文の副査もしていただいた縁があったからです。さらに言えば、私が日本史の道に進むきっかけや、配偶者を得た出会いのおこりなども、先生と深く関係があり、公私ともに夫婦で恩師なのです。
 ですので私は、加藤先生の学問や人柄について、世の人よりも良く知っているのですが、その人にネットで(時にはメディア上でも)投げつけられた、あまりに無理無体で無礼で無恥な数々の発言には、怒髪天を突く思いでした。お前ら、そんな阿呆なことを言ってるどの口で、学術会議や学問のあり方に口を差し挟めると思ってるのか!?

 しかし怒ってばかりでも事態は良くなるわけではありません(怒りによる抗議の心なくしては事態がマシにならないのも確かですが)。そこで、この件――何が問題なのかは比較的分かりやすいはずなのに、政府やそれにお追従を述べる連中によって論点がずらされまくっている状況に対し、原点をしっかり踏まえて整理することで、立ち向かう姿勢を打ち立てるべきと思います。そこで友人に教えてもらったのが、冒頭の動画でした。
 これは、東大法学部の石川健治先生が、憲法の定めた「学問の自由」の意味を解説し、今回の件の何がどう問題なのかを詳細に、しかし明確に解説した、たいへんためになる講義です。また折々にジャーナリストの望月衣塑子さんが、状況の開設などを加えてくれています。しかしかなり時間も長いので、再生回数は4万回あまりにとどまっています(内容を考えればこれはむしろ、多いというべきかもしれませんが……)。
 そこで、より手短に情報を得られ、また参照がしやすいように、この講義を文字に起こしてまとめてみました(私自身の勉強の目的も込めて)。1時間半の動画を全部通して見る余裕のない方でも、本記事でしたら手短に、10分程度で目を通していただけると思います(それでも1万字以上ありますが)。どうか本件への正確な理解のため、そしてメディアやネットで繰り広げられている「叩き」が、いかに根拠のない誤ったものであるかを知るため、ぜひご一読ください。
 


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by bokukoui | 2020-10-30 11:50 | [特設]日本学術会議会員任命拒否問題 | Comments(0)

今夜、すべてのスマホで

 新型コロナウイルス禍で世界的に騒ぎになっていますが、そのどさくさに紛れて、というと聞こえが悪いですけれど、このように人びとの心が移ろいやすい時こそ、今起こっていることをじっくり考えなおすことの意味も小さくないと私は思います。
 というわけで、先月のひところネット上で話題になったけど、すでに流されてしまいつつありそうな話題について、備忘を兼ねて。

 先月、香川県で、子どものゲームやネット依存を防ぐことを眼目とした条例が制定され、本日4月1日より施行されることになりました。肝心の条例の成文が、香川県のサイトを検索しても見つからないのですが、香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)(素案)というのが見つかったのでリンクしておきます。これが県議会で議論したのちの案らしいので、成文とほぼ同一とみてよいでしょう。


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by bokukoui | 2020-04-01 23:45 | 時事漫言 | Comments(3)

日赤ポスター問題をめぐる往復書簡(まとめ)

※本記事を往復書簡のトップに置くため、日時を実際の投稿時間とは異なるものにしてあります。

 さる10月、日本赤十字の献血事業の宣伝ポスターに、『宇崎ちゃんは遊びたい!』というマンガのキャラクターを使ったものが一部で張り出されましたが、公共性の高い機関が行う宣伝としてはあまりに性的な表現が強すぎないかと批判を受け、日赤が指摘を踏まえて今後のキャンペーンでは対応を検討するとした一件がありました。概要はこちらの新聞記事にまとまっています(有料記事ですが、無料登録でも読めます)。私もこの件に関しては、公共の場に公的機関が出すポスターとしては不適切だろうと考え、そういった意見をいくつかツイッターでRTし、またこんな感想を述べました。
献血ポスターの件は、すでに多くの指摘があるように、ポスターは作品の文脈から切り離されているので、余程有名な作品でない限り、その一コマで判断されざるを得ない。それでは煽りと胸しか印象に残らず、献血の宣伝にふさわしくないと思われても仕方ないだろう。内輪ネタを公共でやるなという話。
墨東公安委員会 (@bokukoui) 2019年10月22日
また以下のツイートからも、かなり長く論じています(詳細はツイートの日付をクリックしてください)。
ことのついでなので、若干日赤ポスターの件について感じたことを書いておく。何か考えをまとめる前に、問題がどんどん余計なところへ飛び火して、ますます呆れかえるしかない件だったが、私が件のポスターを見て真っ先に感じたのは「松戸臭」だった。
墨東公安委員会 (@bokukoui) 2019年11月9日

 さて、こういった私のネット上の発言について、旧知の儀狄氏よりメールが寄せられました。私もそれに返信し、往復は数次に及びました。儀狄氏のメールは長文の力のこもったものであり、私もまたそれなりの長さのものを書きましたので、せっかくならば広く一般に公開して世の参考に供したいと考えました。幸い儀狄氏の同意もいただけましたので、以下にそのメールを基本的に一通一記事として掲げたいと思います。
 なお、儀狄氏は私の大学時代のサークルの後輩を通じて知り合った方で、大学では東洋史を(中国の貨幣制度を中心に)学ばれたとのことです。その教養の一端は、私が以前まとめた以下の記事をご参照ください。

  儀狄 ‏@giteki 先生の中国貨幣史講義~『中国嫁日記』の「小銭問題」の原因は歴史にあり

 氏はまた、いわゆる「オタク」趣味やパソコン自作などを嗜まれるほか、「表現の自由」について関心が深く、以前の児童ポルノ防止法改正の際には国会議員へ陳情に行ったこともありました(その議員の選挙区に私が住んでいたので、私も同道しました)。氏が私にメールを送られたのは、諸事情により現在ツイッターがロックされているからとのことです。

 なお、本件について私が参考にした主なサイト(多くはツイッターで紹介した)は以下の通りです。程度の差はありますが、私はこれらの記事の意見にはおおむね近いところにいると思っております。なおこれらは発表日順に並べています。

・牟田和恵「「宇崎ちゃん」献血ポスターはなぜ問題か…「女性差別」から考える」

 以上を踏まえて、儀狄氏から寄せられたメールと、それへの私の返信とを、以下の記事にアップします。








 以上8通で構成されております。長いですが、ぜひ順に読んでみてください。

by bokukoui | 2019-12-09 23:59 | 時事漫言 | Comments(2)

日赤ポスター問題をめぐる往復書簡(8:墨公委発信)

 本記事は、
への、私による返信です。この往復書簡の経緯については、まとめ記事をご参照ください。


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by bokukoui | 2019-12-09 11:15 | 思い付き | Comments(3)

日赤ポスター問題をめぐる往復書簡(7:儀狄氏発信)

 本記事は、
への、儀狄氏による返信です。この往復書簡の経緯については、まとめ記事をご参照ください。



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by bokukoui | 2019-12-08 22:36 | 時事漫言 | Comments(0)

日赤ポスター問題をめぐる往復書簡(6:墨公委発信)

 本記事は、

への、私による返信です。この往復書簡の経緯については、まとめ記事をご参照ください。

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by bokukoui | 2019-12-08 18:43 | 時事漫言 | Comments(0)